MENU

高卒認定から大学受験へ|理系を目指した私が感じた難易度の差と反省点

高卒認定から大学合格を目指すことはできます。私も高校中退後に高卒認定に合格し、予備校で勉強を続け、最終的には理系の大学2校に合格しました。ただ、高卒認定に受かった学力で、そのまま大学入試の問題が解けたわけではありません。

特に苦労したのは、学習範囲の広さと、初めて見る問題への対応、制限時間内に解くことです。授業を含めて1日約12時間勉強した時期もありましたが、過去問や時間配分の練習を軽く見ていた反省が残っています。

この記事では、私が感じた難易度の差と、予備校での生活、途中で受験方針を変えた経験を紹介します。勉強時間や科目の感想は、私個人の記録です。

目次

高卒認定から大学2校に合格するまでの流れ

私が大学で学びたかったのは工学系の分野でした。特に航空宇宙や海洋・造船に興味があり、最初は国公立大学を第一志望にしていました。

高卒認定の英語に合格した翌年4月から予備校へ通い、大学を受験したのは、そのさらに翌年の2月ごろです。予備校へ通い始めてから受験までは、およそ10か月でした。

時期当時の状況
高卒認定の英語に合格大学受験に向けて学習を進める
翌年4月予備校の浪人クラスに入る
5月ごろ模試で大学受験との学力差を痛感する
10月ごろ心身の不調と成績を踏まえ、受験方針を見直す
さらに翌年2月ごろ一般入試を受験し、最終的に理系の大学2校に合格

当初は、当時のセンター試験に向けて幅広い科目を勉強していました。途中から数学・理科・英語を中心に受験先を考え直すことになります。

この記事はセンター試験が行われていた時期の体験談です。当時の科目の組み合わせを、そのまま現在の入試に当てはめることはできません。志望先の出願資格や受験科目は、受験する年度の募集要項で確認してください。

高卒認定と大学受験の差を思い知った5月の模試

最初に大きな壁を感じたのは、予備校に入って間もない5月ごろの模試でした。

覚えている範囲では、一番点数がよかった日本史が60点。他の科目は半分も取れず、どの科目も最後まで解き終えられませんでした。当時の感想は「惨敗」です。

特につらかったのは、問題を見ても解答までの方針が立たなかったことでした。公式を度忘れしたというより、何を使えば解けるのかを考えるための知識が足りていませんでした。

高卒認定の勉強では、教科書の例題に近い問題に取り組む感覚がありました。大学受験では、学ぶ内容が増えるうえに、知識を組み合わせて使うことも求められました。

【吹き出し:筆者】
当時の体感をゲームで例えるなら、高認がレベル10、大学受験がレベル100。それくらい大きな差に感じて、戸惑いました。

私の場合、それまでの勉強に加え、高校2・3年で学ぶ内容も身につける必要がありました。覚える量だけでなく、問題の解き方まで広がったことが負担になりました。

英語は単語と文章量に処理が追いつかなかった

大学受験の英語で一番違いを感じたのは、語彙と文章の量でした。私の場合、文の構造そのものの違いよりも、「知らない単語が多い」「読み終わるまでに時間がかかる」という問題が大きかったです。

受験期には、自分の記憶では5,000語くらいを覚えました。それでも、当時は足りないと感じていました。単語を覚えても、長い文章を読んで設問に答える処理が追いつかなかったのです。

高卒認定の勉強で、英語の長文への抵抗感は以前より小さくなっていました。しかし、文章を読むことが嫌ではなくなるのと、制限時間内に設問へ答えられるのは別でした。

以前から続けていた、音声を聞いて英文を書き取るディクテーションは、大学受験期にも取り入れました。リスニングの点数は大きく伸びたと感じています。一方、リーディングは最後まで苦手なままでした。

振り返ると、学習方法が役立った部分と、それだけでは補えなかった部分を分けて考える必要がありました。

得意だった数学でも、数学Aと複合問題に苦戦した

高卒認定では得意だった数学も、大学受験では手が止まる場面が増えました。特に印象に残っているのが、数学Ⅰ・Aの範囲です。

最初に学ぶ範囲だからといって、入試問題まで易しいとは限りませんでした。公式の成り立ちを知っていても、それをどこで使うか判断できず、解説を見て初めて納得する問題が多かったです。

【吹き出し:筆者】
解説を読むと「なるほど」と思うのに、解いている最中は「こんなの思いつかないよ」としか出てこない。数学Aの問題では、そんな経験が何度もありました。

反対に、数学Ⅲには比較的手応えがありました。当時の私には、微分・積分を軸に考えられる問題のほうが、取り組み方をつかみやすかったのだと思います。

これは私の得意・不得意の話です。本番では複数の分野が組み合わさった問題に苦戦し、自信のある範囲だけでは対応できないと感じました。

質問できる環境を求めて予備校へ通った

高卒認定は独学でしたが、大学受験では予備校を利用しました。学ぶ範囲が広がり、分からない箇所が増え、自分だけで解決するのが難しくなったからです。

私が求めていたのは、分からないことを質問できる環境でした。実際に数学の講師とは親しくなり、とてもお世話になりました。一方、通い始めたらすべて解決した、という話でもありません。

浪人クラスでは基礎を知っている前提で授業が進む

私が入ったのは、集団授業の浪人クラスです。周りには高校で一通り勉強してきた人が多く、授業もその基礎がある前提の難易度とスピードで進みました。

私にとっては、初めて理解する内容が少なくありません。授業についていくために復習をすると、それだけで時間が過ぎていきました。

ここで困ったのが、理解と演習に使う時間の配分です。理解に時間をかけると、問題を自力で解く時間が減ります。さらに科目数が多いため、一つの科目に使える時間も限られていました。

予備校選びで当時の自分に伝えるなら、合格実績だけでなく、「今の自分が分からないところまで戻って学べるか」を確認してほしいです。

質問のしやすさは、制度だけでは決まらなかった

もう一つ誤算だったのが、対面でのコミュニケーションでした。

引きこもっていた影響もあり、当時は人と直接話すことがとても苦手でした。質問できる場所へ通っても、自分から質問する難しさが残っていたのです。この苦手意識は受験が終わるまで引きずりました。

数学の講師に助けてもらえた経験はあります。それでも、質問対応があることと、自分が使いやすいことは分けて考えるべきだったと思います。

これから予備校を選ぶなら、体験授業などで授業の速さを確かめるとともに、質問する場面まで想像してみてください。対面が苦手なら、質問を紙にまとめて渡せるかなど、相談方法を確認しておくと判断材料になります。

1日約12時間勉強しても、受験対策が不足していた

勉強時間だけでいえば、当時の自分はよくやったと思います。ただ、その時間を合格に必要な準備へ十分に配分できていたかといえば、反省が残ります。

授業5時間、復習・問題演習7時間の生活

4月から12月ごろまでは、授業を含めて1日約12時間勉強する生活を送っていました。平日は朝から夕方まで予備校で授業を受け、夜に復習と問題演習をする形です。

学習内容1日の目安
集団授業約5時間
復習・問題演習約7時間
合計約12時間

特に時間を使ったのは数学と物理でした。土日も予備校へ行って自習し、意識して勉強を減らす日は、ほとんど設けていませんでした。

これは当時の私の生活の記録であり、大学合格に必要な時間の基準ではありません。後半には心身の不調で手が止まる時間もあり、「机に向かっていた時間」と「集中して取り組めた時間」も同じではなかったと思います。

復習は授業で扱った問題を中心に進め、似た問題や別の形の問題は市販の参考書で補っていました。解説が分からないときは公式の成り立ちまで戻り、似た問題の解答を探し、それでも分からなければ講師へ聞いていました。

過去問と時間を測る練習を後回しにした

一番大きな反省は、過去問をあまり解かなかったことです。制限時間を設けて問題を解く練習も、十分には行っていませんでした。

当時の私は、「出題傾向を調べるより、出された問題を全部解けるようになればいい」と考えていました。受験対策をしているというより、勉強そのものをしている感覚です。

今振り返ると、そこには変なプライドもありました。知識を増やすことに意識が向き、試験でその知識を使えるかを確かめる機会が足りなかったのです。

初めの模試で最後まで解き終えられなかったのに、時間内に解く練習へ十分つなげられませんでした。基礎を理解する時間は必要でしたが、志望先の問題形式や時間配分も早く知っておくべきだったと思います。

【要点ボックス】

  • 公式を理解しているか。
  • 初めて見る問題で、その公式を使うと判断できるか。
  • 制限時間の中で、答案を完成させられるか。

当時の私には、この3つを別々に確かめる視点が足りませんでした。

10月ごろに心身の状態を見直し、受験方針を変えた

正直にいうと、10月ごろには気持ちが折れていました。

問題を1問間違えるだけで強く落ち込み、その後数時間、勉強に手がつかなくなることがありました。久しぶりに病院を受診し、薬を処方してもらいながら受験勉強を続ける状態でした。

このころ、成績と自分の状態を踏まえて、受験方針を見直しました。それまでの幅広い科目の学習から、得意な数学・理科と、苦手でも受験に必要な英語を中心とする勉強へ切り替えました。

具体的には、数学・物理・化学・生物・英語の学習を軸に、その中から必要な科目を選んで受験できる大学や方式を探しました。

最初に考えていた進路へのこだわりはありました。それでも、その時点の自分が取り組める内容へ時間を配分し直したことは、合格につながったと感じています。

今の私は、当時と同じように限界まで我慢してほしいとは思いません。学ぶことを続けるために、志望先や受験の予定を変える選択もあってよかったはずです。

合格につながったと感じる勉強と、今なら変えること

最終的には、理系の大学2校に合格しました。合格の理由を一つに絞ることはできませんが、振り返って役立ったと感じるのは次の取り組みです。

取り組み私にとっての意味
公式の成り立ちまで戻る暗記だけで済ませず、理解を積み上げられた
ディクテーションを続ける英語への抵抗感が減り、リスニングにも手応えが出た
得意科目を生かせる受験先を探す残された時間で取り組む内容を絞れた
勉強時間を配分し直す全科目を同じように追いかける状態を見直せた
心身の状態に向き合う当初の計画に固執せず、方針を変更できた

一方で、今の自分が同じ出発点に戻るなら、志望先の募集要項と過去問を早い段階で確認します。

最初から解けなくても、どの科目・範囲が必要で、どんな問題に何分で答えるのかを知ることはできます。そのうえで、分からない理由を「未習」「理解不足」「使い方が分からない」「時間不足」に分けて考えたいです。

公式が分からないなら基礎へ戻る。解説を読めば分かるのに自力では解けないなら、問題演習を見直す。時間だけが足りないなら、解く順番や時間配分を確かめる。こうして、同じ勉強を増やす前に、何が足りないのかを見たかったと思います。

高卒認定から大学を目指す人の疑問

高卒認定に合格すれば、高校卒業になる?

高卒認定への合格だけで、最終学歴が高校卒業になるわけではありません。文部科学省は、高校卒業者と同等以上の学力があると認められることと、高校を卒業することを区別しています。

大学受験には年齢の条件もあります。18歳未満で合格した場合、合格の効力は18歳の誕生日から生じますが、年度内に18歳になるのであれば誕生日前でも大学受験が可能とされています。

出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験とは」、「大学受験等について」

高認から大学受験までは、1年あれば足りる?

私の経験だけでは、1年で十分とはいえません。予備校へ通ったのは受験の約10か月前からですが、それ以前にも高認や大学受験に向けて勉強していました。

また、予備校では未習内容の理解に追われ、演習が足りないと感じました。必要な期間を考えるときは、日数だけでなく、現在の学習状況と志望先の科目・問題を照らし合わせる必要があります。

高卒認定後の大学受験に、予備校は必要?

私には質問できる環境が役立ちました。ただ、独学で大学受験まで進めた場合との比較はできないため、全員に予備校が必要とはいえません。

私が困ったのは、分からない内容を自力で解決することでした。自分の場合は何に困っているのかを整理すると、質問対応、基礎から学べる授業、自習環境など、必要な支援を考えやすくなると思います。

高卒認定は、大学進学に向けたスタートラインだった

大学進学を目指していた私にとって、高卒認定は大きな達成であると同時に、次の勉強のスタートラインでもありました。

大学受験では、分からない問題が増え、勉強時間を積み重ねても思うように解けない時期がありました。それでも、基礎を学び直し、受験方針を変えることで、大学合格につながりました。

当時の自分に伝えたいのは、「全部できるようになるまで、過去問を見るのを待たなくていい」ということです。そして、最初に決めた進路だけを追い続ける必要もありませんでした。

これから高認から大学を目指すなら、まず気になる大学を一つ選び、募集要項と過去問を確認してみてください。必要な科目と今の自分との差が分かれば、次に学ぶことを具体的に考えられます。

少しずつ分かることが増える喜びも、できれば大切にしてほしいです。私自身、大学受験では余裕を失ってしまいましたが、勉強を続ける道は一つだけではなかったと思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして。「ホザねクエスト2!」を運営しているホザねです。

このブログでは、ダイビングや登山などのアウトドアを、初心者目線の実体験をもとに発信しています。

このブログでは、成功談だけでなく、失敗したことや困ったことも含めて正直に発信し、「これから始める人が安心して一歩を踏み出せる情報」を届けることを大切にしています。

ダイビング以外にも、富士山登山などのアウトドアへの挑戦や、自分の「やってみたいこと」を一つずつ実現していく様子も記録しています。

記事は、自分が実際に体験した内容を中心に執筆し、必要に応じて公式情報も確認しながら、できるだけ正確で分かりやすい情報をお届けできるよう心掛けています。

「初心者だから不安」「本当に始められるかな」と感じている方の参考になれば嬉しいです。

目次