高卒認定の英語に落ちたあと、私が見直したのは単語の覚え方と長文の復習方法でした。書いて覚えるやり方をやめて、中学レベルの単語まで一度確認し直す。長文は解いたあとに文の構造を書き込み、意味を追いながら音読する。こうして勉強を続けた結果、2016年11月の再受験で合格できました。
8月の試験直後から、英語には1日約3時間を使っていました。ただ、これは大学受験の準備も兼ねていたためで、高認合格に必ずこれだけの時間が必要というわけではありません。ここでは、最初の試験で何が足りなかったのか、再受験までにどう変えたのかを、実際にやっていたことと一緒にご紹介します。
8月の試験が終わった直後から、英語を1日約3時間勉強
最初の英語の試験では、長文を見ても内容が全然頭に入ってきませんでした。分からない単語があるうえに、文章がどうつながっているのかも分からない。試験が終わった時点で、正直「これは落ちたかもしれない」と思っていました。
そのため、結果が届くのを待たず、すぐに勉強を再開しました。仮に合格していたとしても、大学へ進むなら英語の勉強は必要です。どちらにしても止めずに続けようと考えていました。
私はそれまで、約半年間、独学で高卒認定の準備をしていました。ただ、得意な数学や理科を優先して進める一方で、苦手な英語はずっと後回しにしていたんです。勉強時間を取ってはいても、英語の基礎が足りない状態は、実はあまり変わっていませんでした。
再受験までの英語の勉強は、1日約3時間。やり方も、次のように見直しました。
| 見直したところ | 再受験へ向けて変えたこと |
|---|---|
| 単語の暗記 | 書く方法をやめ、赤シートを使って朝晩に繰り返した |
| 教材の難易度 | 中学レベルの単語も確認し、理解できる教材を使った |
| 英文の読み方 | 主語・動詞などの文の構造を書き出した |
| 長文の復習 | 問題を解いたあと、意味を追いながら音読した |
| 解く時間 | 最後の1か月は時間制限を設けた |
高卒認定全体で苦労した科目や、最初の試験までの勉強については、高卒認定の難易度と独学の体験記事にまとめていますので、よければあわせてご覧ください。
単語は書いて覚える方法をやめ、朝と夜に繰り返した
書く勉強では、最初の範囲ばかり覚えていた
単語の勉強で最初に変えたのは、書いて覚える方法です。
それまでは、英単語をひたすら書いて暗記していました。でも、このやり方だと最初のほうの範囲に時間をかけすぎて、後ろの範囲まで十分に手が回らなかったんです。手を動かしているので勉強した気にはなるものの、実際に触れられていた単語はかなり偏っていたんだと思います。
そこで、書くことを中心にした暗記はやめました。私にとっては、一つの単語に長く時間をかけるより、決めた範囲を何度も繰り返し見るほうが、続けやすかったです。
これは、英単語を書く勉強が誰にとっても無駄だという話ではありません。あくまで当時の私には、書く量に対して覚えられる範囲が狭すぎる、という問題があったということです。
赤シートで隠し、出てこなければ答えを見て次へ進む
単語帳では、週ごとに見る範囲を決めて、朝と夜の2回に分けて繰り返していました。
赤シートで答えを隠して確認し、すぐに出てこなければ答えを見て次へ進む。一つの単語をその場で完全に覚えようと止まるより、先に進んでまた触れる機会を増やすことを大事にしていました。
当時は、日本語を見て英語を思い出す練習を中心に、英語から日本語を確かめる練習も並行してやっていました。声にも出して、耳にも残るようにしていましたね。
すぐ答えを見たら、覚えたことにならないのでは?
私も、一度見ただけで覚えられていたわけではありません。分からない単語を確認して、また次に見る。その回数を増やすために、あえて長く立ち止まらないようにしていました。
単語を分解して、接頭辞などから意味を予想する方法も試してみました。ただ、当時の私にはうまく使いこなせず、途中でやめています。いろいろ試した結果、私には中学レベルの英単語まで戻って確認するほうが、取り組みやすかったです。
参考書を見直し、単語と文の構造を基礎から確認した
再受験で使った長文教材は『やっておきたい英語長文300』
再受験では、それまで使っていた参考書も引き続き使いながら、単語帳や長文教材を見直しました。使っていた教材と、それぞれの役割は次のとおりです。
| 取り組んだ内容 | 当時使った教材 |
|---|---|
| 英単語 | キクタンEntry、中学英単語の教材 |
| 英文法 | デュアルスコープ |
| 文の構造の読み取り | 入門英文解釈の技術70 |
| 長文読解 | やっておきたい英語長文300 |
参考書を選ぶときは、あまり背伸びしすぎないほうがよかったな、と今は思っています。難しい本を持っていても、単語や説明が分からないままでは、私の場合は先に進めませんでした。
単語は『キクタンEntry』『キクタン中学英単語』を!
単語の勉強には、『キクタンEntry』と『キクタン中学英単語』を使いました。英語の基礎が足りていなかったので、中学レベルの単語まで戻って確認しました。
それまでは単語を書いて覚えていましたが、時間がかかり、最初の範囲ばかり覚えている状態でした。そこで、赤シートで隠して答えを確認し、朝と夜に繰り返す方法へ変えました。
すぐに答えが出なければ、意味を見て次へ進みます。一つの単語に時間をかけすぎず、同じ単語を何度も見ることを意識していました。
単語帳を選ぶときも、難しいものに背伸びするより、今の自分が覚え直す必要のある単語が載っているかを見てほしいです。
文法の勉強には『デュアルスコープ』を使用
英文法の勉強に使ったのは、『デュアルスコープ』です。
最初の試験では、単語力だけでなく、英文の構造を理解する力も足りていませんでした。再受験では単語を覚え直すのと並行して、文法も勉強しました。
文法書は、解説を読んで理解できるかどうかで選んでよいと思います。すでに使い慣れたものがあれば、私と同じ本に買い替える必要はありません。
『英文解釈の技術100』で、文の構造を意識するように
英文の読み方を見直すために使ったのが、『英文解釈の技術100』です。主語・動詞・目的語・補語といった、文の中での役割を意識して勉強しました。
長文問題を解いたあとにも、文章全体の構造を書き出していました。「どこが主語で、どれが動詞なのか」を確認すると、単語だけを覚えていたときよりも、文のつながりが分かりやすくなりました。
ただし、この本は大学受験向けで、出版社でも難関レベルの英文解釈を学ぶ教材として紹介されています。高卒認定の対策として、全員に必要な一冊というわけではありません。購入前に中身を見て、解説を読み進められそうか確認してください。桐原書店の教材案内
『やっておきたい英語長文300』は、解いたあとも音読で繰り返し
長文の勉強には、『やっておきたい英語長文300』を使いました。
問題を解き終えたら、文の構造を書き出してから音読します。声に出して読みながら、日本語の意味も頭に浮かぶくらいまで繰り返していました。
当時は長文を見るだけで抵抗がありましたが、こうした勉強を続けるうちに、文章として内容を楽しめるようになりました。再受験に向けた勉強で、自分でも変化を感じた部分です。
現在販売されている改訂版は、私が2016年に使った版とは異なります。これから購入する方は、出版社の試し読みで問題や解説を確認してみてください。河合出版の書籍情報・試し読み
主語・動詞などを書き出して、文のつながりを見た
単語の意味が分かっても、文になると読めない。その部分を勉強するために、英文解釈の参考書を取り入れました。
私が確認していたのは、S・V・O・Cといった文の要素です。Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語を表します。誰が何をする文なのか、どの言葉がどこにつながっているのかを考えながら読むようにしていました。
例えば、説明用に短い英文を挙げると、こんな感じです。
My friend made me happy.
私の友人は私を幸せな気持ちにしてくれた。
この文では「My friend」がS、「made」がV、「me」がO、「happy」がCにあたります。「happy」は「me」がどんな状態になったかを表しているんですね。
こうした関係を、実際に解いた長文でも一つひとつ書き出していました。答えが合っているかを見るだけでなく、英文の中でそれぞれの言葉が何をしているのかを確認するようになったんです。
単語の語尾から、名詞・形容詞・副詞などの品詞を考えることもしていました。語尾だけで必ず判断できるわけではありませんが、文の中での役割を考えるヒントにはなっていました。
長文は解いて終わりにせず、意味を追えるまで音読した
長文を解いた後、文章全体の構造を書き出した
長文は、1日2題ほど取り組んでいました。解いたあとの復習は、次のような流れです。
- 長文の問題を解く
- 文章全体について、主語・動詞などの構造を書き出す
- 文章を声に出して読む
- 読みながら日本語の意味も頭に浮かぶくらいまで繰り返す
問題を解くだけで終わらせず、その文章を何度も読み込みました。私が意識していたのは、長文に対する抵抗感を少しでも減らすことです。
最初の試験では、英文を見ても内容がまったく入ってきませんでした。その苦手意識をなんとか減らしたくて、読んで、構造を確かめて、また読む、という作業を続けていました。
2題という量は、あくまで当時の私が取り組んでいた目安です。復習する余裕がなくなってしまうようなら、無理に同じ量に合わせる必要はないと思います。
音声がある教材は、聞いてから声に出した
音声がついている教材では、先に音声を聞いてから読んだり、音声に続けて読んだりしていました。
声に出せればそれで終わり、ではなく、読んでいる内容の意味がちゃんと頭に入ってくることを意識していました。同じ文章を繰り返し読んでいるうちに、長文を見ただけで身構えてしまう感覚が、だんだん減っていきました。
📌 当時の復習で意識していたこと
- 単語の意味を確かめる
- 主語・動詞など、文のつながりを確認する
- 内容を思い浮かべながら音読する
最後の1か月は、解くときに時間制限を設けた
再受験まで残り1か月になった頃から、長文の問題を解くときに時間制限を設けるようにしました。
それまでは長文に慣れることや、文の構造を確認することに重点を置いていましたが、試験が近づいてからは解く時間も意識するようにしたんです。問題を解いたあとは、それまでと同じように構造の確認と音読も続けていました。
これから準備する方は、現在の試験案内や公開されている過去問で、範囲と形式を確かめてみてください。現在の英語の出題範囲は「英語コミュニケーションⅠ」です。ここでご紹介している私の受験体験は、あくまで2016年当時のものになります。(文部科学省・出題範囲)
過去問と解答は、文部科学省の公開ページから確認できます。問題は著作権の許諾状況などによって掲載時期が変わることがあるので、公開されている年度・科目をチェックしてみてください。
11月の再受験で合格し、長文への抵抗感も減った
長文を文章として楽しめるようになった
11月に英語を受け直し、無事合格できました。
勉強を続けるなかで、自分でも感じていたのは英語への抵抗感が減ったことです。特に長文は、文章として内容を楽しめるくらいの感覚になっていました。最初の試験で内容がまったく頭に入ってこなかった頃とは、読むときの感覚がまったく違っていたんです。
単語を確かめて、文の構造を見て、声に出す。手間はかかりましたが、私にとってはこれが長文に慣れるための練習にもなっていました。
毎日3時間勉強しないと合格できない?
1日約3時間というのは、あくまで私が再受験に向けて使っていた時間です。大学受験の勉強も兼ねていたため、高認合格に誰もが必要な時間として示せるものではありません。
当時の私も、最初の試験までは勉強時間をきちんと取っていました。それでも英語は不合格だったんです。振り返ってみると、時間を増やすことだけでなく、単語や文の構造をどのくらい理解できているか、そこを確かめる必要がありました。
同じ3時間に合わせようとするより、今どこが分からないのかを見つめて、取り組む内容を決めていただきたいなと思います。
英語に落ちた後は、読めなかった理由から勉強を組み直す
私の場合は、単語と文の構造を十分に理解できていないことが、長文を読めない原因になっていました。そこで教材を見直し、単語に触れる回数を増やし、長文を解いたあとに構造の確認と音読を続けていきました。
苦手な英語をそのまま後回しにしていた頃と比べると、何を勉強すればいいのかが、かなり具体的になりました。11月に合格できたことに加えて、長文を読む抵抗感が減ったことも、私にとっては大きな変化でした。
今の私からおすすめしたい最初の一歩は、読めなかった英文を一つ開いてみて、どこで止まるのかを確かめることです。
- 単語の意味が分からないなら、その単語を確認する
- 単語は分かるのに文が読めないなら、主語や動詞、訳と解説を見直す
- 解説を読んでも分からなければ、別の説明や質問できる方法を探す
難しい本を一冊終わらせることにこだわらず、自分が理解できるところまで戻っていいと思います。私自身、中学レベルの単語から確認し直しました。
高卒認定を経て大学へ進んだ経緯については、高校中退から大学進学までの体験記事にまとめています。よければこちらもあわせてご覧ください。
