MENU

『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方』観察編を要約|視点・視野・視座の違い

視野を広げるには、注目する対象と、物事を見る立場を変えること。『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方』の「観察」で扱われているのは、周囲を見渡すだけでは気づけない情報を、どう受け取るかという話です。

ホザねも高卒認定の勉強では、答えを覚えることに偏ったり、得意な数学へ時間を使いすぎたりしました。これは本書を読む前の経験ですが、何に目を向けていたのかを振り返る具体例になります。

この記事では、第1章「観察」の一部を要約し、視点・視野・視座の違い、思い込みによる見落とし、日常で試す方法を整理します。本書全体の要約ではありません。

この記事でわかること
  • 知識や関心、思い込みによって、気づける情報は変わる。
  • 視点は「注目する対象」、視座は「見る立場」、視野は「見える範囲」。
  • 全体と細部を行き来し、自分の見方を確かめることから始める。
目次

見ているのに気づけないのは、知識・関心・思い込みが影響するから

知らないことは、目の前にあっても見落とす

本書では、目に入ることと、その意味が分かることを分けて考えています。

車の種類を知らないときは、道を走る車をまとめて「車」と見ているかもしれません。車種を覚えると、以前から走っていたはずの車に気づくようになります。景色が変わらなくても、知識が増えることで受け取る情報が変わるのです。

『アオアシ』の葦人も、味方の位置関係やパスの意図を理解できない場面に直面します。選手同士の関係を見るための考え方を知り、それまでつながらなかった動きに意味が見えてきます。

「よく見て」と言われても、見るための手がかりを持っていなければ難しい。観察を始めるには、まず何を確かめるのかを教わることも必要です。

興味のない情報や、決めつけた相手も見えにくくなる

知識があっても、自分に関係ないと思っている情報は取りこぼしやすくなります。

葦人は、以前に聞いていた言葉を、そのときは十分に受け止めていませんでした。言葉を知っていることと、自分に必要なものとして理解することは同じではありません。

また、「この人はいつもこうだ」と決めつけると、それ以外の行動を確かめなくなります。本書では、こうした偏見も観察を妨げるものとして扱われています。

見落とした原因が、知らなかったからなのか、関心が向いていなかったからなのかで、対処は変わります。何でも注意力不足で片づけず、自分が受け取れなかった理由を確かめたいところです。

視点・視野・視座は「注目する場所・見える範囲・見る立場」の違い

似ている三つの言葉を分けると、「視野を広げるために何を変えるか」が具体的になります。本書での整理を、簡単な言葉にすると次のとおりです。

言葉意味
視点対象のどこに注目するか
視野どこまで見えているか
視座どの位置や立場から見るか

例えば、ブログの記事を見直す場面で考えてみます。以下は、本書の考え方を応用したこの記事独自の例です。

アクセス数だけに注目するところから、検索された言葉や読まれた記事にも注目する。これは「視点」を増やすことに当たります。

書き手として文章を読むところから、その分野を知らない読者の立場で読む。こちらは「視座」を変えることです。

そうすると、数字の増減だけでは分からなかった疑問や、説明が足りない箇所を検討できるようになります。

本書では、同じ出来事でも人によって見え方が違うことを「視差」として扱っています。意見が食い違ったときは、相手が何を見ているのかを聞いてみる。見ている対象や立場が分かれば、すれ違いの理由も探りやすくなります。

視野を広げるには、情報量よりも見方を変える

情報を集めるだけでなく、何を確かめたいかを決める

本や動画にたくさん触れても、それだけで理解が深まるとは限りません。本書では、情報にアクセスする量と、それを吸収することを分けて考えています。

説明を聞きながら「もう知っている」「自分には関係ない」と考えていたら、新しい情報も取り入れにくくなります。

サッカーで周囲を見るときも、首を動かす回数だけを増やせばよいわけではありません。味方や相手の何を確認するのかが伴って、初めて次の判断につながります。

日常なら、資料を読む前に「何を確認したいか」を一つ決め、読み終わったら「何が分かったか」を書き出してみる。これは、本書の考え方を試す方法の一つです。読む量を増やす前に、受け取った内容を確かめられます。

全体を見ることと、細部を確かめることを行き来する

離れて眺めれば全体が見えますが、その分、細かい事情は見えにくくなります。

『アオアシ』では、葦人のポジションが変わることで、フィールドや仲間の動きの見え方も変化していきます。立つ場所が変われば、同じ試合でも捉えられる情報は変わります。

仕事でも、全体の予定を見る人と、一つの作業を担当する人では、気になることが違うでしょう。全体の数字だけでは分からない事情が、現場にはあるかもしれません。

ホザね

いつも全体を見渡す方が、よい判断ができるということ?

全体を見るだけで十分とはいえません。一人のお客さんの困り事や、実際に手が止まっている工程など、近づかなければ分からないこともあります。

必要なのは、全体を見て関係をつかみ、細部に戻って確かめることです。視座を高くすることだけを目標にすると、別の見落としにつながります。

高卒認定の勉強でも、注目するところを変える必要があった

三角比は、数値の暗記から図で考える方法へ変えた

ここからは本書の説明を離れ、ホザね自身の過去の経験を振り返ります。

高卒認定の数学を勉強していたとき、三角比の値を表ごと覚えようとしていました。「何度のときはいくつか」と、数字を一つずつ頭に入れようとしていたんです。

ただ、図を描いて考えると、丸暗記しなくても分かる部分がありました。公式も、覚えるだけでなく、自分で成り立ちをたどれるものは書き出していました。

同じ参考書を読んでいても、答えに注目するのか、そこへ至る過程を見るのかで、勉強の進め方は変わります。

一方で、数学でも解き方を覚えるだけになっていた時期はありました。問題を見て答えを思い出せることと、必要な式や操作を自分で選べることは、分けて確かめる必要があったと思います。

得意な数学に時間を使い、英語を後回しにしていた

当時は数学に1日約2時間、多いときは3時間ほど使っていました。得意科目だったので取り組みやすく、今振り返ると「数学に逃げていた」と感じる部分もあります。

勉強はしていましたが、苦手な英語は後回しでした。最初の高卒認定では、英語だけ不合格になっています。

一つの科目を勉強できていることと、試験全体の準備ができていることは違いました。数学の問題だけでなく、科目ごとの準備状況まで見直す必要があった経験です。

本書を読んだことで当時の勉強を変えたわけではありません。ただ、過去の失敗を「何を見ていて、何を見ていなかったか」で整理する材料にはなります。

思い込みを見直すには、分からないことを人に聞く

自分の経験だけで判断せず、別の見方を受け取れることも、観察の助けになります。本書では「心理的柔軟性」が取り上げられています。

過去にうまくいった方法は、頼れる経験です。しかし、「これで成功したから、今回も正しい」と決めると、新しい説明を聞く余地が小さくなります。

作中にも、自分の考えにこだわっていた人物が、仲間に教わろうとする場面があります。

柔軟になることは、相手の意見に何でも従うことではありません。話を聞き、確かめ、必要なら自分の考えを修正することです。

うまくいかないときに確かめたいこと
  • 自分が知らない見方はないか。
  • 過去の成功だけを根拠にしていないか。
  • 分からない点を、具体的に誰かへ聞けるか。

「どこが分からないのか」まで言葉にできれば、質問もしやすくなります。答えだけをもらうのではなく、相手が何を手がかりに判断したのかを聞くことも、日常で試せる方法です。

この観察の考え方が役立ちそうな人・注意したい読み方

今回取り上げた内容は、次のような人が自分の状況を振り返る材料になりそうです。

  • 「周りを見て」と言われても、何を見ればよいか分からない人。
  • 同じ失敗を繰り返し、何を変えるか迷っている人。
  • 自分と相手の意見が食い違う理由を考えたい人。

サッカーの場面と結びつけて説明されるため、抽象的な言葉だけより具体的に捉えやすい構成です。

一方で、仕事や勉強の個別の問題について、この通りに進めれば解決するという手順を求める場合は、自分の状況への置き換えが必要です。読むだけで判断力が身につく、と受け取らないようにしたいです。

まずは、うまくいかなかった出来事を一つ書き出そう

「観察」から日常へ持ち帰れるのは、自分が見ている情報の偏りを確かめるという考え方です。

最近うまくいかなかった出来事を一つ選び、「何に注目していたか」「誰の立場で考えていたか」「確かめていないことは何か」を書き出してみてください。これは本書をもとにした実践の提案です。全部を一度に変えず、次に確認することを一つ決めるところから始められます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして。「ホザねクエスト2!」を運営しているホザねです。

このブログでは、ダイビングや登山などのアウトドアを、初心者目線の実体験をもとに発信しています。

このブログでは、成功談だけでなく、失敗したことや困ったことも含めて正直に発信し、「これから始める人が安心して一歩を踏み出せる情報」を届けることを大切にしています。

ダイビング以外にも、富士山登山などのアウトドアへの挑戦や、自分の「やってみたいこと」を一つずつ実現していく様子も記録しています。

記事は、自分が実際に体験した内容を中心に執筆し、必要に応じて公式情報も確認しながら、できるだけ正確で分かりやすい情報をお届けできるよう心掛けています。

「初心者だから不安」「本当に始められるかな」と感じている方の参考になれば嬉しいです。

目次